「長い長いさんぽ」

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「長い長いさんぽ」須藤真澄
エンターブレイン
楽天ブックスのメルマガで見て気になってて、本屋覗いたらあったのでつい購入。
オビには「ゆずとの最後の日々」とあります。
一時期この方の4コマ漫画とかよく見てたので、「え?あのゆずちゃん?」と思ったら
あのゆずちゃんでした。
「長い長いさんぽ」、それは、ゆずちゃんの最後のおさんぽです。
実際このテの話には滅法弱いワタシ。
映画だろうが小説だろうがコミックだろうが、とにかく涙が止まらない。
読んでる途中で涙が止まらないのは非常に読みにくいわけですが(苦笑
でも家で読んでる分にはティッシュ抱えてりゃなんとかなりますが
例えばちょっと遠出で移動中読むのに買った本がそんな話だった場合
電車の中で必死に涙こらえながら読むのはかなりきついものがあります。
春先なら花粉症のフリしてごまかしたりしますが(苦笑
ゆずちゃん12歳の話から始まるこの本。
「あーやっぱ猫も歳とるとそうなるんだー」と笑っていられたのも最初のうち。
カラーの見開き開いてそこに書かれた文字を見た瞬間 (T△T)だー と滝涙。
最後読み終わるまで涙は止まりませんでした。
(∋_∋)←泣きはらした目がこんな表現になっていて、あぁ確かにそんな感じだなと
これ以上涙止まらんとアタシもこんなんなっちゃうわとか思ったらおかしくて涙止まった(笑
「生きる」って、そういうことだよなぁと。
そして、命の始めと終わりってのは、誰にもどうすることもできないんだなぁと。
受け止めるしかない。しっかりと受け止めて、胸に抱えて歩いていくしか。
なんかいろんなことを思い出したりして、また少し涙 つx ;)
「ま 忘れちゃってたら また 一から 始めりゃいいじゃん」
という父ちゃんの言葉がよいな。
ていうか、忘れてると思う。で、同じこと繰り返すんだ。だってゆずちゃんおばかだもん(笑
そういやうちのちーこはどうしてるかな。
さすがに文鳥だから覚えてはいないだろうが、それとももうどこぞに生まれ変わってるかしらん。
ヤキモチ焼きと酒好きなのはきっと生まれ変わっても同じなんじゃないかなぁ、なんてね。

「ボルボロスの追跡」グイン・サーガ106

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「ボルボロスの追跡」グイン・サーガ106 栗本薫
ハヤカワ文庫
揃いも揃って相変わらずなので、安心して読んでられました(笑
ていうか”風の騎士”のおぼんぼんっぷりがいい感じです。
力の差をきちんと認められるあたりはやっぱり育ちがいいんだろうなぁ。
まぁ相手がグインじゃ仕方ないけどね(笑
すーたん可愛いわぁ♥
この先どうなるのかが非常に気になるところ。
あの親子の落ち着ける場所なんて、ほとんどないだろうしなぁ。
パロに置いとくってわけにもいかないだろうし
かと言ってケイロニアに連れて行くのも問題になるだろうしなぁ。
どうなるんだろう、どきどきw
って言うかね、今回それどころじゃなくって。
中に挟まってた広告の「永遠の戦士 エルリック」全7巻刊行開始ってので
ちょっとくらっと来てたり(爆笑
エターナル・チャンピオン・シリーズは全部読んでるんだけど
引越のときに捨てちゃったんだよなー全巻。
それがまた出るのよぉ しかも続編まで出るのよぉ
ヒロイック・ファンタジー好きの血がうずくじゃないのっ(笑
とりあえず1巻の発売は来月なので、それまではうずうずしてればいいだけだけど
その後どうしよう?買って読んじゃうか?うーん。せっかく本減らしたのに(笑

「詩集 すみわたる夜空のような」

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「詩集 すみわたる夜空のような」 銀色夏生
角川文庫
この人の詩集を最初に読んだのは確か高校生のときだった気がする。
とするとすでに20年のつきあい。長いなぁこれも(笑
不思議なことに、新刊が出るたびに買って読むんだが
そのたびに「その時の私の想い」が言葉になってそこにある気がいつもする。
変わっていく私と変わっていく作者とがどこかで同調(シンクロ)しているのかしらん。
それもまた「縁」なのかなぁと思ってみたりする。
ちなみにこの作者、エッセイっぽいのもお話っぽいのも出してるけど
そっちにはあんまり心が引っかからないんだな。
引っかかるのは詩集だけ。それも面白いなぁと思ってる。
今回は
「もういいでしょう」
の1行にはっとした。
いまだに引きずってる想い。
これ以上重くしちゃったら、大事に抱えて歩いていくこともできなくなる。
あぁ、思い出を泥まみれにしちゃってたのか、あたしは。
っていうよりは、自分自身が泥まみれだったんだな、たぶん。
とりあえず泥を落とすか。
そんな気持ちになった今回の詩集でした。

「風の騎士」グイン・サーガ105

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「風の騎士」グイン・サーガ105巻 栗本薫
ハヤカワ文庫
18のときに読み始めて以来20年近いつきあいになるのか。
小説の中ではまだ10年経ってないらしいんだがw
104巻で「あら∼アンタ生きてたんだ∼(^▽^)」な人が出てきてちょっとびっくりでしたが
今回105巻では「え゛、アンタ生きてたの?!Σ( ̄ロ ̄ノ)ノ」な人が出てきたり
(微妙に違うところがミソ)、「うわー久しぶりーどこ行ってたのー?」な人も出てきたりでもう大変。
つーかこの表紙じゃ読んでる人ならわかるっちゅーの(笑
忘れてたのは作者じゃないのか?」というツッコミもしつつ
相変わらず一気に読み終わって次をわくわくしながら待つ感じ。
私の一番好きなヒロイックファンタジーではあるのだが、なにしろこの長さ(文庫105冊)なので
なかなか「読んでみ?」とは言いにくかったりして。
なにしろ、ギネス認定「一人の作者が書いた世界で一番長い小説」だそうだし(笑
本屋でも全巻揃ってるところはほとんどないしなぁw
ちなみに私の本棚でも63巻と93巻が抜けている。
63巻は前の彼氏に貸したっきり返ってきてない(どっか置いてきちゃったらしい)し
93巻は引越の最中に行方不明になってしまった。
・・・93巻はまだしも、63巻が置いてある本屋って滅多にないのよぅ(涙
頑張って探すけどね。
しかしグインはいつになったらケイロニアに帰れるようになるんだろうか。
この分だと当分先になりそうだけどなぁ。